2月20日(月) 2月例会は湘南・鷹取山(571m)~田浦梅林

@平成2 9年2月定例ハイキング報告!

月 日  2月2 0日(月) 日帰り 電車利用
場 所 三浦半島・鷹取山( 139m) ~田浦梅林(地図読み)
【記録】久しぶりの電車での定例ハイク! 16名の参加で南浦和・蕨・川口からそれぞれに通勤客とともに品川駅にて合流。京急品川駅から特急を利用、金沢文庫で乗り換え、神武寺駅に下り立つ。駅から線路沿いに少し戻るように逗子中学校前入口で小さな看板を目印に右折し、神武寺~鷹取山ハイキングコースを目指す。
老健施設・せせらぎ横から渓谷沿いの登山道となり、この付近でも昔から石切り場として利用されたのか、凝灰岩の切り立った山肌や登山道の岩床も滑りにくく歩きやすい。やがて逗子からの登山道が合流する神武寺境内の広場に着く。天台宗の古刹・神武寺は、奈良時代の僧・行基が創建されたとされ、山岳信仰の霊場で鎌倉時代からの信仰も厚く、豊臣秀吉の北条攻め等で戦火にまみえた等と歴史を感じさせる古いお寺で、凝灰岩の岩尾根の中に静かにたたずみ、三浦半島七景の一つ「神武寺・晩鐘」や薬師堂、周辺の常緑広葉樹林の中で樹齢400年といわれる「なんじゃもんじゃ」の木や菩提樹もまた印象ある大木だった。鷹取山への登山道は、薬師堂の横から急な岩段を登り、岩肌の露出した石畳の坂道の登ると奥の院で、少し傾斜も緩み後は凝灰岩の露出する岩尾根のハイキングコースとなって、親不知の鎖のある岩場も危険な個所もなく楽しく通過し、登るにつれて逗子や横浜方面の見晴らし台があったりするので変化もあり楽しく登れる。
やがて、送電線鉄塔をくぐり抜けると展望台のある山頂も近くなり、一登りで明るく開け垂直に切り立った岩場がそそり立っ鷹取山山頂の一角に辿り着いた。鷹取山はかっての石切り場の名残りとして、垂直に切り立った岩壁を持つ岩山があちこちに見られ、その景色から「湘南妙義」とも呼ばれ、昔奥多摩・越沢バットレスやつづら岩鹿沼の岩場と並んで岩登りのゲレンデとしてクライマーには名の知れた岩山で、私たちも良く夜遅くに出かけては練習した思い出深い山でもあり、月曜日でフリークライミングの練習する登山者がいなかったのは残念だが、昔が懐かしく思い出された。まずは、山頂の展望台に登る!風が強く少し曇っていて富士山は見えなかったが、住宅地の向こうには横須賀から東京湾が一望出来て展望が良かった。山頂一帯は現在公園化されており、広場には水飲場や休憩舎・トイレ・ゴミ置き場等が完備されていて、少し休憩してから田浦梅林に向かう。広場からすぐに磨崖仏・追浜駅への登山道分岐となり、磨崖仏を見る為に途中にザックを置いて往復する。磨崖仏は高さ7mぐらいの岩壁に掘りこまれたインド風の弥勒菩薩尊座像で、その高さに圧倒されながらも、微笑んだ顔が可愛いらしい。記念撮影をして先の分岐に戻り、右へ二子山~畠山方面に向かう。
ここからが地図読みの本番で、山道の途中途中には分岐も多く、緊急時に位置を確認する為の番号が入った案内板や小さな看板や番号札もあるにはあるが、実際に一回分岐でルートを間違えて、送電線鉄塔巡視路に入り込んでしまう。記録ガイドと地図をにらめながら、現在位置を確認しながら忠実に尾根を辿り進む。幸い、尾根近くまで住宅地が近い事や送電線鉄塔が並行して走り、地図上ではいい目印となって助かった。横浜横須賀道路が近くなると、一回尾根道は京急田浦・船越と逗子・沼間を結ぶ舗装された峠道となり、住宅地を下り横須賀道路のガードをくぐって道路に出て、ファミリーマートのある交差点を渡り、再びガード下から左へ水質試験場へ入る。
道脇の民家の畑には梅の他に春を告げるオオイヌフグリヤホトケノザの草花や水仙、そして河津桜が一本満開に咲いていた。すぐ先が水質試験場で時間はちょうど正午、本当はもう少し先で昼食の予定だったが、ここで昼食タイムとした。敷地入口門のすぐ横の鉄柵内にフキノトウが一面顔を出しており、警備員に交渉したが採らして貰えず! (結果的には警備員が昼食休憩時に少し採らして貰いました。短めの昼食休憩後、明治から大正に軍港横須賀に給水する為に設置されたという水道を少し歩くが、すぐ先隧道トンネルになって行き止まりになっている。赤布を目印に右上の尾根道に戻り、田浦梅林をめざして再び尾根歩きとなる!また送電線鉄塔や幾つかの分岐を通過し、100m足らずの低山の淡々とした尾根歩きだが皆にも疲れが見えだし、山なみルートの二子山分岐を過ぎてようやく最後の畠山・田浦梅林分岐に到着。ちょうど試験場から1時間であった。こまで来れば梅林は目の先で、皆も少し安堵したのか少し休憩して元気を取り戻したようだ。分岐からはロープを頼りに急降下して、横須賀道路上の渡橋を渡り青少年広場を過ぎればようやく田浦梅の里(梅林)です。
三浦半島随一と言われる田浦梅林は、下部の旧梅林と合わせて2700本もの紅白梅があるそうだが、まだ花は5 ~ 8分咲きで月曜日とあってか梅まつりが開催されている風もなく、あてにしていた満開の梅の下での宴会?も無しで少し寂しい。展望台があり、上がってみると鷹取山からの山なみや二子山・畠山等の山々、十三峠から按針塚のある塚山公園縦走路や何と言っても横須賀港と東京湾、それに木更津方面と四方360度の景色が眺められた。
天候も崩れかけて風も強く曇って来た事と疲れた事もあり、残念ながら三浦按針塚はまたの機会に訪れる事にして、売店・休憩舎と勘違いして田浦青少年自然の家に行くも管理人が外出中で中に入れず、トイレ休憩してJR田浦駅に下山する。(本当は反対に梅林の芝生広場から下の旧梅林を下ったほうが梅の木が多かった)梅の里から田浦の街中を通り、横須賀自衛隊病院や食料倉庫前を通ってJR田浦駅に出た。帰りは強風の影響で東海道線や内房線が止まっていたりしたので、大船駅から京浜東北線でのんびり帰ってきました。
(S記)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。